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デイケア不適となり M老健から撤退

在宅介護の秋に 咲く 白菊の花
白菊の花言葉は?

「誠実」

「真実」

との

二つでした。

介護には「誠実」さが必要なことは言うまでもありません。
いまの老老介護の暮らしの中で、病人には「真実」を伝えることの出来ない現状なんです。理解ができないところまで進んできています。

7時半、主夫は「おきよう」と病人を起こした。
ベッドの上でパッドを交換して、外出用のズボンを穿かせた。

病人をベッドから起こした。
抱き介助で、肘掛け椅子に座らせた。
外出用の上着を着せる。
上からタオルをかけてエプロンだ。

朝食はいつもの通りに始めた。アミノ酸栄養剤100cc。からはじめた。
90ccで病人の喉に喘鳴音が出た。とにかくと、入れ歯を入れた。

しばらく待った。

これだけはと、抗生剤クラリスの粉末と朝の薬の粉末を蜂蜜に練り、ラコールを吸いながら口に入れる。
ラコール50ccでさらに噎せて病人は喘ぎだした。

パルスオキシメータを病人の指に装着した。

ナンと!
血中酸素濃度が84%
脈拍は110

病院なら、ナースが飛んできて酸素吸入を始める値である。これではデイケアに行けない。

サルタノールを口中に噴射した。
しばらく待った。

血中酸素濃度が90%
脈拍は100
まで回復した。これで、デイケアに行けると判断した。

濡れタオルを両手にかけてやる。それで顔を拭いた。肘掛け椅子で待つ。

9時10分、M老健施設からの迎えのバスが来た。

添乗員の女性介護士は二人。

病人を抱き抱え介助で、縁側下の車椅子に座らせた。
庭の中を押していった。
2人がかりで車椅子ごと病人を階段下に下ろした。
車椅子に乗っている病人は、身体を傾げて、バスの中に吸い込まれていった。

主夫は、朝食をすませ、片づけをした。

主夫は、出かけての用足しを中止した。送り出した病人が気にかかるからだ。

案の定、M老健から電話があった。
病人は眠り込んでしまっている。この病人の病状ではデイケアが出来ない。とのこと。
事務長と話し合いの結果、このデイケアのサービスは、今日を限りで撤退することになった。

主夫は、ケアマネに電話を入れて、他の介護サービスを当たって貰うことにした。
さらに電話した。介護タクシーで内科医院に連れて行く手配をした。

16時35分介護タクシーが来た。

16時40分、病人が老健施設のデイケアから帰って来た。

主夫は病人の荷物と鞄を受け取った。

デイケアのバスから車椅子ごと病人は降りてきて、そのまま、介護タクシー内部に引き上げられた。

内科医院に着いた。
病人の点滴が始まった。
病人の点滴終了まで1時間足らず。

点滴終了後エレベーターで医院の表に出た。
介護タクシーが待っていた。

17時半に帰宅。病人は、介護士兼ドライバーに抱き上げられ、ベッドに寝かされた。

主夫は、おしゃべり縫いぐるみ『ひろこ』の右手をポッチリ。
『ヒロコ』は、「おかえり はやかったね」。

デイ・ケア連絡ノートを開いて見た。

”35.5℃、午前118/72、 13時 132/72、脈94,主食0割、副食0割 ラコール200cc、摂取。入浴しなかった。リクリエーションに不参加、リハビリしなかった。お茶80cc飲みました。 お大事になさって下さい。”

最後はお別れの挨拶だった。

病人はベッドですぐ眠ってしまった。
傾眠の様子である。

19時まえ、ズボンを脱がせた。パッドを交換した。外出用の上着はそのままだ。病人は眠ったまま。

20時、病人は目を見開いた。
すかさず、ラコールを一口、蜂蜜を一匙口中へ。繰り返す。

夜の薬と抗生剤クラリス粉末、それにプルゼニッド1回半分が蜂蜜に混入してある。
主食にしているラコールは100cc飲めた。

21時過ぎ、おしゃべり縫いぐるみ『ヒロコ』が「ねむいよう」。

すこし目が覚めた病人。夜食を寝たままで。

アミノ酸栄養剤50cc、
ラコール50ccで「いい」。
噎せなし。痰もなし。お茶を少し飲んだ。

外出用の上着はそのままで眠らせることにした。

入れ歯を外し、眼鏡を外し、目薬を差した。
病人はすぐに眠ってしまった。

24時、パッドを夜のパッドに交換する。
by namekawaID | 2005-10-26 20:55
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